2500km 95日間 日本縦断徒歩の旅

私の旅は2024年4月15日に鹿児島市の国道3号線終点で始まり、同年7月18日に札幌市の自宅で終了した。

ルールは3つだけ。

  1. 全て徒歩で歩くこと(唯一の例外は津軽海峡のフェリー)。
  2. 国道1、2、3、4、5号線の始点終点を踏むこと。
  3. 旅を中断して公共交通機関を利用してもよいが、再開するときには元の位置に戻ること。

旅をするにあたりインターネットで検索したが、「徒歩」で「野宿」で「日本縦断」をするための情報は多くなかった。

未来の旅人達の役に立つことを願い、私の旅の記録を公開することとした。

旅の装備

野宿旅は家を背負って歩くようなものである。
テントや寝袋、衣類、様々な小物、そしてそれらを背負うためのバックパック。
「日本縦断用テント」「日本縦断用寝袋」といった道具は売っていないので、自分なりに目的に合いそうなものを見繕って用意することになる。
私の旅の中でも、出発前に必要だと思った物が実際に歩くとただの重りに感じたり、不要だと思っていたものが必須であることに気づいたりすることがあった。
試行錯誤を繰り返した末に(少なくとも私にとって)過不足ない内容となった相棒達を紹介する。

徒歩旅Tips

それなりの期間旅を続けるということは、旅が生活になるということである。
生活ということは、ご飯を食べたり洗濯をしたりお風呂に入ったり寝たりしなければいけないということだ。
3日間くらいの旅であればその大部分をホテルのサービスに任せたり、気合と根性で乗り切れるかもしれないが、長期間の旅ではそれなりの計画やコツが必要になってくる。
また、知らない土地で歩いたり寝たりするのは家の近所を散歩するより幾分危ない。危険を避け、あるいは低減し、時に受け入れることも旅の一部だ。
快適に・安全に旅をするために気づいたことや考えたことをTipsとして紹介する。